アルバム『Welcome to my room』DL配信開始。その解説。
02-05,2015

皆さんは、この音楽アルバムをご存知でしょうか。
これは、2010年に製作された、『Welcome to my room』という音楽作品アルバムです。
作曲者は、泉和良さんという方で、これはその泉さんが自主制作した作品になります。
今回、このアルバムが アンディーメンテBOOTH にてDL配信 されるに当たり、
以下に解説を書きました。
この作品は、アンビエント系の曲調で作られており、
また、『私のお部屋へようこそ』という、1つのコンセプトによってまとめられています。
その片鱗は、曲名から窺い知ることができます。
1曲目のタイトルは「 entrance.wav 」となっており、まさに、「"私"のお部屋の入口」を意味する曲名です。
2曲目は、「 shoe rack.wav」=下駄箱
3曲目は、「 greet with a smile 」=笑顔であいさつ
となっていて、
部屋の入り口から、"私"の部屋へと入っていく過程のように、曲が紡がれています。
そして、"私"の部屋へと入ると、ちょっぴりエッチな展開へと発展していく様が、
4曲目以降の曲名から垣間見れます。
4曲目「 I caress your wound.wav 」=私はあなたの傷をなでる。
5曲目「 talk still morning.wav 」=朝まで話をしよう
~
7曲目「 lead you to bed.wav 」=あなたをベッドまで導こう
8曲目「 mistery in our blanket.wav 」=私達のブランケットの中の秘密
そして、8曲目でとうとうブランケットの中に二人が入っていき、
二人のムードが高まったその時、
9曲目「 children push the intercom.wav 」=子供達がピンポンダッシュ
という、可愛い苦笑の展開に。
そして、10曲目以降は、"私"の部屋へやってきた"あなた"が部屋から帰るシーンを描いたような
曲名になっています。
10曲目「 see you tomorrow at your room.wav 」=明日はあなたの部屋で会いましょう
11曲目「 shoe luck.wav 」=再び下駄箱なのですが、今度は「rack」が「luck=運」に変わっているのがユニークな所。
12曲目「 say i like you with a wink.wav 」=ウィンクをして、君が好きだよと言おう
~
15曲目「 after you leave.wav 」=あなたが去った後……
16曲目「 alone.wav 」=独りぼっち
17曲目「 over the window.wav 」=窓の向こう。窓の向こうへと帰る"あなた"の後姿を、見送っている様子の分かる曲目です。
また、このアルバムの10曲目以降の後半は、
1~9曲目のセルフアレンジになっている所も、面白い部分でしょう。
曲名も、1~9曲の曲名と対応したような、タイトルになっています。
そして、"あなた"が去ったあとの部屋に残された"私"の、最後の18曲目の曲名は……。
おっと、それは自分で確認してみて下さい。
ちなみに、このアルバムのレーベル面にもまた、変わった工夫があしらわれていました。

こちらがレーベル面になります。
文字が小さくて読めないと思いますが、そこには一面、様々なセリフが散りばめられています。
いくつかを紹介しますね。
「おじゃま……します」
「え?三巻ないの?」
「スト2しない?」
「今日、両親いないんだ・・・」
「そこ、座ってて!」
「こーゆーのしまっときなよ」
「明日も帰りに寄っていい?」
「またきてね」
……というような、まさにお部屋に遊びにきたのセリフが散りばめられているのです。
実はこのセリフは、当時、泉さんがレーベルを作るに当たり、ニコニコ生放送で視聴者に
そのコンセプトでセリフを募り、視聴者との共同制作によって作られた文面になっています。
さて、
というわけで、このアルバムは、1つのコンセプトによって美しく完成された、
可愛らしい遊び心のある音楽集となっているのです。
聞き方のお勧めは、音量を少し下げて、敢えて小さく聞くと、良いかもしれません。
静かで落ち着いた曲調の中に込められた、素敵な"訪問"を、ぜひ味わってみて下さい。
このアルバムがMP3配信されました。
アンディーメンテBOOTHより、MP3版を購入できます。
↓
アンディーメンテ・BOOTH