saadsas

01-01,2016

私は、ついさっき、

ぼんぼんバーくんについて考えてみたい。ぼんぼんばーくんと私の間には四半世紀に迫る勢いの長い時間の隔たりがある。しかし私は今のぼんぼんばーくんの思考に興味があり、軽い憧れを抱いている。とは言え、彼と同世代の人々に同様の印象を抱いているというわけでもない。そんな事を考えていたその時・

とツイートした。

だが、ツイートしてすぐ、
これはブログに書こうと思った。

なぜだろう。

ツイートした文章は、すぐに形を失うイメージがある。

責任を伴わずに済むような、身軽で奔放な心地よさがある。


私はそんな心地よさが、苦手なのかもしれない。


話を戻そう。

私がぼんぼんばーくんに関するツイートをしていた時、

いや、正確には
そのことを頭の中で考えようとしていた時、

私の家のチャイムが突然鳴ったのだ。

元旦の夜11時過ぎに、突然・・・・

いったい誰が?


インターホンのモニターに映っていたのは、
中年のおばさんだった。

このマンションに住む姉と連絡がつかないのだと、
何かを要求するわけでもなく、言葉足らずにただただ訴えていた。

インターホンのマイクの音声ごしに、元旦の夜の冷えた空気が伝わってくるような雰囲気だった。

あけましょうか?
と私が聞くと、
お願いしますと答えた。

それだけで大丈夫ですか?
と聞いたが、
ご婦人はすでに私が開けたマンションの入り口へと入っていってしまっていた。


それから数分経つと、私の部屋のチャイムが再び鳴った。

ドアを開けると、さきほどの婦人が立っていた。


すみません、このマンションの管理会社の電話番号を教えて頂きたいのですが・・・

それなら確か、入り口に張り紙があったと思うんですが

私はそう言って、サンダルをはき、マンションの入り口へと婦人を誘導した。

私の記憶に自信はなかったが、
入り口には、管理会社の電話番号のかかれた張り紙が確かにあった。

ああ、これです
でも、この時間だと誰も出ないかもしれないませんが

そうですよね・・・・いえ、ありがとうございました。夜分に申し訳ありませんでした。

そうして婦人はマンションを出て行った。


元旦から、
連絡が取れない姉を探す婦人を、不憫に思った。

管理会社はこの時間では連絡は取れないはずだ。
だとすれば、
あの婦人がこのあと更にできることとなると・・・
姉の部屋のベランダ側に周り、窓を割る・・・・
あるいは、
警察に頼るくらいしかないだろう・・・
私なら警察を呼ぶかもしれない。
そんなことを考えながら、私は部屋へ戻った。


そして
なぜか私はぼんぼんばーくんのことを
ツイートしだしたのだった。

そこにどんな因果関係があるのか、
私は自分でまったく想像できない。

私の脳がなぜ、
その状況下で、ぼんぼんばーくんのことを私に考えさせたのか。

そして、このブログを書き始めたその時・・・・


部屋の窓の向こうから、
何かの話し声が聞こえてくるのが分かった。

まどをそっとのぞくと
暗闇の向こうに、警察官の姿が見えた。

やはり、あの婦人は警察を呼ぶという選択肢をとったのだとすぐに分かった。

私はほんの少しだけ窓を開けて、
外の音に耳を傾けた。

外は相当寒いはずなのに、窓の隙間から入る外の空気には、不思議と寒さを感じなかった。
それよりも、警察官が無線に報告している内容をなんとか聞き取ろうと私は必死になった。
だが、内容はほとんど聞き取れなかった。

そのあと、
警察官が数人に増える様子がなんとなく分かった。
警察官は、マンションのベランダ側をいったりきたりしているような様子だった。
もしかしたら、ベランダ側から、婦人の姉の部屋の中の様子を窺おうとしているのかもしれない。

私は外の様子に耳を傾けながら、
このブログを書き進めた。

へっくしゅん
へっくしゅん
と二回くしゃみが出た。

感覚してはいなかったが、
やはり外の空気はちゃんと部屋の温度を下げていたようだ。

状況がつかめないまま、
私は筆を止めることにした。

ぼんぼんばーくんのことも、
そのままに、


これが私の元旦の夜11時の出来事である。

2016年
謎めいた神秘的な年になりそうな
そんな予感のする夜だった。